『中医臨床』誌、丹参を特集 小野正弘先生寄稿
中国医学の専門季刊誌、『中医臨床』(東洋学術出版社)の3月20日号で丹参(たんじん)と丹参製剤が特集されました。丹参はシソ科タツナミソウ属(サルビア属)の植物の根を乾燥させたもので、中国では主に血流を改善する生薬として用いられています。かつて日本ではあまり用いられてこなかったのですが、31年前にイスクラ産業が丹参を主薬とする『冠元顆粒』を発売し、以後、日本でも丹参が日本薬局方に収載されるに至るなど、大変な注目を浴びるようになりました。
『中医臨床』は創刊以来、日本の中医学を見つめ、伝え、時にリードし、日本の中医学界に欠くことのできない雑誌です。その最新号の中で丹参と丹参製剤が特集されるにあたり、冠元顆粒を扱ってきたイスクラ産業や日本中医薬研究会の関係者が多くの記事を担当しています。私たち栃木中医薬研究会の会員である佐野市の小野薬局、小野正弘先生も長年の丹参に関する文献研究を発表されています。
本誌は専門家向けの雑誌でありますので、一般の方には難しい内容となっておりますが、丹参や丹参製剤にご興味があり、専門的な文章を読んでみたいという方には一読をお勧めいたします。
特集記事
○驚きの生薬・丹参…横澤隆子(富山大学大学院理工学研究部)
○「冠心Ⅱ号方」誕生秘話…陶惠寧(日本中医薬研究会専任講師)
○丹参製剤の臨床研究…張立也(日本中医薬研究会専任講師)
○薬局における丹参製剤(冠元顆粒)の活用…小林洋一(よいち漢方薬局)
○丹参製剤(冠元顆粒)を用いた3症例…今井太郎(後楽堂薬局)
○中医古籍医書にみる丹参配合方剤の変遷とその概要…小野正弘(小野薬局)
関連リンク
中医学の東洋学術出版社 + 中医学を学ぶための季刊雑誌 中医臨床 + (chuui.co.jp)
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