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No.119 病気を防ぐため体の休養を助ける漢方

入間の日常生活は,活動と休養の交互の繰り返しで構成されます.仕事・勉強・運動などの活動の合い間に,休憩・食事・睡眠などの休養の時間を取って,心身の疲労を回復します.漢方では,休養の態勢を支える仕組みや物質的蓄えを「陰」と […]

No.118 病気を防ぐための力強さを整える漢方

治療法がどんなに進歩しても,体力がないと病気をしっかり治すことも防ぐこともできません.漢方では,人体組織の機能の力強さが不足している状態を「気虚」と表し,病気になりやすく治りにくい背景になると考えます. 皮膚と粘膜の体表 […]

No.117 治すより防ぐための条件を整える漢方

 漢方薬には,病気を直接的に治す処方と,間接的に治りやすくなる条件を整える処方があります.前者は病気でなければ服用の意味はなく,後者は病気を防ぐのにも役立ちます.手っ取り早く症状を抑えればよいのではなく,再発しないよう病 […]

No.116 自律神経の麻痺も回復する漢方?

 「大活絡丹」という清代の漢方処方は,宋代から知られる「小活絡丹」を基礎に,「蘄蛇」や「全蝎」などが配合生薬に加えられた改良処方です.邪悪なものの象徴として蛇蝎(ダカツ)と古来忌み嫌われてきたヘビやサソリに,比較的穏や […]

No.115 障害された神経の機能を再建する漢方

 神経は人体の中枢と末梢をつないで情報や命令を伝える経路です.神経が障害されると,体性神経の場合,知覚神経ならば感覚(視・聴・触覚など)が鈍くなり無くなるか,痺れや痛みを起こし,運動神経ならば手足などが重くなり動かなくな […]

No.114 回復の障害が発病の素因でもあった?

 脳脊髄液減少症という病気は,脳と脊髄を覆う髄膜が破れて髄液が漏出するため起こり,髄膜の破れを塞ぐ治療法が確立されています.ところが,この治療が成功しても体調不良が回復しない場合があり,そのため復学も社会復帰もままならず […]

No.113 脳脊髄液減少症の治療を助ける漢方

 脳脊髄液減少症は,脳と脊髄を覆う髄膜が打撲などで破れ,脳室やクモ膜下腔を満たす脳脊髄液(髄液)が漏れ出すため,脳と脊髄が浮かんでいられずに沈み,頭痛・めまい・吐き気を起こし,記憶力・集中力などの高次機能にも影響が出る病 […]

No.112 40歳代の妊娠の基礎条件を整える漢方

 近年,結婚後の女性が妊娠・出産に前向きの気持ちになれる,または本気で取り組める余裕が持てるまでに40歳を超えてしまう場合が増えました.卵巣内の原始卵胞数は出生時より3桁ほど少なくなり,医学的技術の助けなしで自然な妊娠は […]

No.111 体から水分を抜かずに浮腫を治す方法

 浮腫(むくみ)は過剰な水分が溜まって体表が膨れる症状です.必ずしも全体に水分が多過ぎるわけではありません.体内の各器官の生理機能を発揮する主役である実質ではなく,その外側を囲む間質に水分が停滞する状態です.この過剰水分 […]

No.110 血液凝固を抑えず血栓を予防する方法

 血流中にできる血液の固まりは血栓と呼ばれ,どこかの血管に詰まって血流を止めれば脳梗塞や心筋梗塞などの障害を起こします.そもそも血栓は,組織が傷害を受けて血管が切れて出血したときに,傷を塞ぐように血を固めて止血する仕組み […] « Older Entries