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No.29 脳卒中の引き金になる「内風」を防ぐ薬性

 漢方では,めまい・頭のふらつき・頭のゆれ・激しい頭痛・手足のふるえ・立っていられない・まっすぐに歩けない・筋肉のひきつり・けいれん・しびれ・まひ・ろれつがまわらない・舌の歪み・舌のふるえなどの症状は「内風」の兆候と捉え […]

No.28 血液の流入と還流をよくする薬性

 人体における血液の役割は,動脈性血液であれば,組織に酸素・栄養素・水分など必要物を供給すること,静脈性血液であれば,二酸化炭素・代謝産物・老廃物など不要物を搬出することです.動脈性血液の流入がよくないと,組織への必要物 […]

No.27 筋肉をしっかりさせる薬性

 人体における筋肉の役割は,各部の構造を保ち,各種の運動を起こすことです.これらの役割を万全に果たせるように,心身の態勢に応じて神経系が連携し,それぞれの筋肉の緊張性を適度に高める仕組みが働いています. 「升麻」・「柴胡 […]

No.26 活発で安定した精神状態のための薬性

 脳は朝日の刺激を受けると,目覚め・起床・身支度・朝食などの過程で,神経系の興奮性を適度に高めます.そこで,やる気や意欲がわくと同時に,活動の持続に耐え,活動の待機状態の緊張にも耐えられる,心身の準備態勢が整います.この […]

No.25 オーバーヒートを抑える薬性

 現代医学的に熱があると言えば,体温上昇を表しますが,漢方における「熱」は,感染症や熱中症などの際の発熱だけでなく,神経系の興奮,内臓の機能亢進,局所の炎症などで,熱っぽい状態や熱性を帯びた症状をともなう場合を広く含みま […]

No.24 夏の体の水分調節を助ける薬性

 暑い季節は汗をかくことが多いので,脱水を起こさぬよう十分な水分補給が必要です.一方,のどが渇くからと惰性的に飲み物を取り過ぎていると,胃腸やその他の器官に負担がかかり,体液代謝の流れが停滞し,水分がだぶついているのに, […]

No.23 関節痛・神経痛・腰痛を解消する薬性

 上下肢・体幹・頭頸部のいずれかの部位の痛み・しびれ・こわばり・ひきつり・重だるさ・運動制限の症状は,漢方では,「邪気」が人体内の流通経路(経絡)や運動器(筋骨)に入り込んで障害するためだと捉えます.「邪気」に対抗するの […]

No.22 感染症・アレルギーに対する薬性

 ウイルスによるかぜなどの感染症でも,花粉などに対するアレルギー性鼻炎の場合でも,くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咽喉痛・頭痛・身体痛・悪寒・発熱・咳などの症状は,漢方では,「風」という邪気が「表」(人体の浅表部)に侵入した症 […]

No.21 呼吸器と皮膚に作用する薬性

 胃腸から吸収され,肝臓に蓄えられた栄養素が,エネルギー源や物質原料として動員されるときは,必ず肺循環をいったん経由して,そこで取り込まれた酸素と一緒に全身の組織に送られます.肺循環は活動態勢では,余分な血液を体循環へと […]

No.20 心臓と脳に効く薬性

 現代医学における心臓は,単なる血液循環ポンプですが,漢方における「心」は,文字通り「こころ」を生み出す大脳皮質を頂点とした中枢神経系と,それに支配されている心臓を中心とした血液循環系を,機能的に不可分で一体の器官系とし […] « Older Entries Newer Entries »