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大熊先生「漢方はこうして副作用を防いできた」両毛新聞
体のどこかが腫れて,熱を持って赤くなり,痛みや痒みを起こす症状は炎症と表されます.炎症は本来,人体に侵入した病原体や有害物を攻撃して分解処理するため免疫系が起こす仕組みの一部です.外から感染や害毒を被らなくても,組織の […]
就寝後何度もトイレに行く夜間頻尿,尿量過多で尿漏れしやすいのに適する処方として,漢代(2千年前)に考案された「八味地黄丸」が有名です.泌尿器系を含む「腎」の衰えの現れと考え,回復に役立つ生薬が選ばれています.組織の物質 […]
血液中の白血球などの多種類の細胞と抗体などの産生物質からなる免疫系は,人体に有害な異物を見つけ出し,破壊・処理するための体内の仕組みです.感染症を起こすウイルスなどの病原体のほか,悪性腫瘍のもとになる癌化細胞も異物とし […]
前年から続く新型コロナウイルス感染症は,変異を繰り返して感染力を強め,感染対象を市中に広げて猛威を振るってきたウイルスに対して,今後,多くの人がワクチンの接種によって有効な抗体の産生能力を獲得し,感染を収束へと向かわせ […]
新型コロナウイルス感染症の大流行は,既に1年にわたり,全国的な感染拡大から収束し切らないうちに再拡大を繰返すという経緯をたどり,さらに長い闘いが思いやられます.流感の季節にも差しかかり,重症の感染者の増加による医療体制 […]
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,近年なかった世界的な大流行(パンデミック)を起こし,日本でも,大都市を中心に全国各地に感染が波及しました.肺炎を直接起こすこのウイルスの病原性のために,急速な重症化から多 […]
頭痛の漢方薬として知られる「川芎茶調散」は900年前(12世紀)の宋代の方剤書『和剤局方』を原典とする処方です.頭痛の症状を伴う疾患を中心に広範に活用されてきました. 「川芎茶調散」の処方の主要部は,いずれもセリ科の […]
「紫河車」という生薬が初めて中国の本草学書に記載されたのは400年前の明代でした.妊娠中に母体に形成される胎盤の別称です.出産で役目を終え,体外に排出された胎盤の組織を大切に保存し,よく洗浄してから火で炙って乾燥し,粉 […]
現代医学では血液循環障害と言えば,血管系の一部が狭窄・閉塞・破綻し,血液が担う栄養素や酸素の供給が途絶え,組織の壊死や器官の機能障害を来たした状態を意味します. 漢方では,皮膚・粘膜の紫色・黒ずみ,体表血管の怒張,固 […]
現代医学における悪性腫瘍は,遺伝子の変異が補修しきれない状況から,未分化な細胞が制御不能な増殖を始め,免疫監視をすり抜け,浸潤性・破壊性をもつ組織を形成し,再発・転移を繰り返し,生命を脅かす病気です. 漢方では,腫塊 […]
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