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大熊先生「漢方はこうして副作用を防いできた」両毛新聞
「柴磁地黄丸」という漢方薬は,宋代の名医 が考案した「六味地黄丸」に「柴胡」と「磁石」を配合した処方です.「耳聾左慈丸」の名で清代から伝えられる2処方の一方で,「耳鳴丸」とも呼ばれます.名称のとおり,「六味地黄丸」の適 […]
「知柏地黄丸」は「腎陰虚」に適応する漢方薬で,清代の医学叢書を出典としていますが,宋代の名医が考案した「六味地黄丸」の加味処方の一つです.加味された「知母」と「黄柏」は,激しい「虚熱」を緩解する配合生薬の定石で,金・元 […]
「八仙長寿丸」は明代の総合医学書を原典とする名処方です.宋代の「六味地黄丸」を基本として,加味された生薬「麦門冬」と「五味子」にちなんで「麦味地黄丸」とも呼ばれます.健康維持と抗老化のため基本処方の適応範囲をさらに「肺 […]
「杞菊地黄丸」は,宋代の「六味地黄丸」を基本骨格として考案された有名な加味処方です.加味された生薬「枸杞子」と「菊花」の組合せは,この処方が清代の総合医学書への収載に至るまでの漢方理論の進歩を反映し,「肝腎陰虚」に適応 […]
「六味地黄丸」は宋代の小児科の名医が考案し,後世の医師に多大の影響を与えた漢方処方です.金・元・明・清代にわたり,漢方理論の進歩を反映した多彩な応用処方を生み出す展開を経て,現代も,優れた薬性バランスの「補腎滋陰」の基 […]
「温胆湯」という漢方処方は,唐代の総合医学書『千金方』を原典として,宋・元・明・清代にわたる加減処方の展開を経て現在に至る,「化痰」の代表処方のひとつです.「痰」は現代的な意味での気道に生じる痰だけでなく,体内のあらゆ […]
「竜胆瀉肝湯」という漢方薬は,金・元・明・清代を経て生薬構成が確立された「瀉肝火」の代表処方です.日本では,主に尿路感染症に適応する処方として知られていますが,本来の適応対象はより広範です.「肝」は現代的な肝臓だけでな […]
「逍遥散」という漢方薬は,日本で生理不順や更年期障害に適用する「加味逍遥散」のもとになった,宋代から知られる「調和肝脾」の代表処方です.「肝」は現代的には自律機能調節系,「脾」は消化器系に相当し,心身の態勢転換リズムの […]
「十全大補湯」は,日本でも広範に応用される有名な漢方処方です.宋代の公定書『和剤局方』に収載されたのが最初で,「気血双補」 の代表処方のひとつです.やはり同書を出典とする,「気」と「血」を緩やかに補う「緩補」の 2処方 […]
「香砂六君子湯」は,本場中国では広く知られている,「四君子湯」の高度に進歩した加味処方です.「四君子湯」は宋代の公定書『和剤局方』に収載された「益気健脾」の基本処方で,明代の書物では,2味加えた「六君子湯」の構成が確立 […]
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